講談社週刊世界百不思議再現劇場/澁澤龍彦 ゲーテと共に--夢の「イタリア紀行」                                              
白孔雀が優美に羽根を広げ、神々やニンフ、怪物たちがひしめく庭園でゲーテと語らう澁澤龍彦。北イタリアの静謐なマジョーレ湖に浮かぶ島、イゾラ・ベッラは、「まさにバビロンの架空庭園を思わせる美観なり」と澁澤に言わしめた理想郷である。この庭園は、17世紀、ボッロメオ家の当主カルロ3世が妻に捧げるために造った。イゾラ・ベッラという島名も、妻の名前「イザベラ」にちなんで付けられたという。澁澤が、初めてのイタリアで龍子婦人とまずここを訪れたのは、単なる偶然ではなかったのでは…。